盗塁は効果的な戦術か?

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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盗塁は効果的な戦術か?

盗塁はハイリスクハイリターンの代名詞のような作戦です。

 

この盗塁が効果的な戦術か?とりあえず、ケースも色々ありますので、
まずはノーアウト1塁のケースで考えてみます。

 

 

この場合、作戦に成功すればノーアウト2塁となります。
これは、得点確率が50%となって、ノーアウト1塁より、10ポイント上がります。

 

となれば、やはり盗塁は有効という結論になりそうですが、
そうは世の中甘くない。

 

 

盗塁には失敗もあるのです。盗塁が失敗した場合は、
ワンアウトでランナー無しとなります。

 

このときの得点確率は14%となります。がた落ちです。

 

 

これは、出塁した選手の盗塁成功率によって、
有効かどうかが分かれるということになります。

 

どのくらいの成功率があればいいのでしょうか?

 

 

例えば、成功と失敗が50%の選手がいるとします。

 

この場合、盗塁という作戦全体の得点可能性は、
「盗塁成功時の得点可能性」×「盗塁成功率」と、
「盗塁失敗時の得点可能性」×「盗塁失敗率」の和になります。

 

 

成功、失敗が半々の場合は、25%+7%で、
全体の得点可能性は32%ということになります。

 

 

まず2009年のパリーグの場合、
盗塁数の上位10人で盗塁成功率が70%以上あります。

 

70%以下の選手は西武の中島の62.5%だけです。
他の選手は70%以上の成功率ですので70%で試算します。

 

 

70%の成功率であれば、35%+4.2%=39.2%と、
40%近くになります。

 

何もしないでいるのと、同程度なところまで可能性は上がっていきます。

 

つまり、盗塁は成功率70%以上なければ、
有効な戦術にならないといえます。

 

 

セイバーメトリクスでも、盗塁という作戦は、成功率70%未満の選手を、
走らせることを「無駄な作戦」であると評価しています。

 

 

しかし、盗塁を試みることによる投手への影響面が無視された、
計算ですので、この数値が本当に有効、無効の境目になるかどうかまでは、
断言できないのではないかとも思われます。

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