送りバントは効果的な戦術か?

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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送りバントは効果的な戦術か?

プロ野球でも送りバントを多用しないで、優勝した例は多いです。

 

2005年のロッテは終盤の僅差でないかぎり、送りバントという
選択オプションが、ありませんでした。

 

 

その一方で日ハムの監督だったヒルマンは、バントを多用して日ハムを、
上位の常連チームとしました。どちらがよかったのか。

 

 

ヒルマン在籍中に攻撃力ではリーグ下位にいた日ハムと、
それなりの破壊力をもっていたロッテとでは、
前提条件が、異なりますので、単純な比較はできないかもしれませんが。

 

 

とりあえず、普通のイメージで考えたときに、送りバントをどう評価するのか?

 

まず、送りバントは確実に1点を取りにいく戦術で、
高い確率でランナーが進みますので、点が入る可能性が高い。

 

しかし、大量点の可能性は下がる。

 

 

強行した方が、1点を取る確実性は下がるが、大量点の可能性があがる。
という印象でしょうか。なんとなく妥当な感じがします。

 

 

セイバーメトリクス的に考えてみるときは、送りバントの「成功率」は、
どうなのか?「成功」したときの「得点可能性」はどうなのか?

 

失敗したときの「得点可能性」どうなのか?この視点にたって考えます。

 

 

ランナーの塁を一つ進める確率と、アウトカウントを一つ増やすことの損得、
問題は、この送りバントという、作戦によって得点確率が増えるのかどうか、
ということですね。

 

 

実際のデータをみてみますと、送りバントは、「成功」したときに1点をとれる
可能性が、若干強攻策よりもマシです。

 

成功失敗の両方のケースを考えると強攻策とたいして変わりません。
大量点になる可能性は成功しようが失敗しようが、強行したときに劣ります。

 

 

神戸大学の加藤教授の調べでは、バント成功時の得点確率は44.0%、
失敗時は28.4%となります。

 

 

両方あわせたケース、送りバントを企図した場合の得点確率は40.4%、となります。
一方で強攻策は40.6%となります。

 

同教授は打者が強打者でないので、そうなるのではないか、
ということで、打順、ケース別に調べていますが有意な差はでていません。

 

 

送りバントは、多用するには、あまり割りの合う作戦といえないとは思います。
ただし、どうしても1点が欲しいときには、意味のある作戦といえるでしょう。

 

バントが成功すれば1点の入る確率は少し上がります。
技術さえあれば、状況によって十分選択に値する作戦ではないかと思います。

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