セパのレベル差

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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セパのレベル差

交流戦が始まってから、2009年を除き、パが勝ち越し。
2010年は数字の上では圧勝です。

 

上位はパのチームが独占です。
リーグ間にレベル差があるのかどうか、答えが出た感じもありますが、
ここでは、統計手法をもって考えて見ましょう。

 

 

交流戦が始まってみると、
どうみてもパリーグの方が勢いがあるように見えます。

 

相手リーグのチームと総当りするのですから、日本シリーズよりもリーグの
レベル差を考えるのに都合がいいようにも思えます。

 

その交流戦で毎年、パリーグのチームが優勝し、1シーズンを除き、毎年勝ち越しています。

 

 

パリーグの某チームのファンである私も、
「パリーグレベル高い!人気も実力もパ!」と、
そう思いたいのは山々ですが、ちょっと冷静になってみましょう。

 

 

まず、2つの異なるリーグが交流戦をしたときに、
完全に両リーグの合計の勝敗が、ぴったり5割になることは、
可能性としてちょっと、難しいと思うわけです。

 

 

では、1つでも勝ち越せば、勝ち越した方のリーグが強いといえるのか?
といえば……

 

別に、そういうルールでリーグ間の競争をしているわけではないので、
リーグの勝敗は、ただの個々のチームの積上げた数字にすぎません。

 

とりあえず、数字であれば、統計で処理するしかないのです。

 

 

例えば、サイコロを投げて奇数と偶数の出る回数を調べます。

 

100回投げて、奇数が48回、偶数が52回でました。
このときに、イカサマやっている可能性はどのくらいあるのでしょうか?

 

というのが統計と確率の、考え方です。

 

 

まず、イカサマが無ければ奇数も偶数も、「全く同じ」可能性で出てくる、
という仮説をたてます。

 

そして、イカサマをやっている可能性が高いと言えるのは、
どこまで奇数、偶数の結果に、偏りがでたときか?
というようなことを計算します。

 

 

ちなみに、この結果がでることを「有意水準」を越えたといいます。

 

または、最初の奇数と偶数が同じ数でるという、
「仮説を捨てることができない」ということで、
「棄却限界値」を超えないともいいます。これは、同じ意味です。

 

 

交流戦の結果も同じです。
まずリーグの勝敗は50%となる仮説をたてます。

 

これで95%の可能性で、どちらかのリーグが強いというためには、
片方が83勝することが、必要になります。

 

 

今年はパリーグが81勝です。
これでも「リーグの勝敗は50%となる」
という仮説を否定できるのは5%の可能性です。

 

要するに「偶然」こうなった可能性が95%あるのです。

 

 

この勝敗差は「偶然」と考える方が可能性は高いということです。
レベルの差が無いのではなく、因果関係が認められないということですが。

 

 

ちなみに、2000年前半は、日本シリーズでセのチームが、
立て続けに勝った時期があります。

 

この時期には、マスコミの多くでパリーグのレベル低下。
リーグの危機が言われていました。

 

 

ちょうど、FAによる選手の流出も盛んになった時期でした。
パリーグは振り回すだけで、細かい野球ができない。
投手が育たないなどの指摘を多く受けていました。

 

 

ところが、交流戦の結果がいくらパリーグ優位。

 

日本シリーズでパリーグの代表がセリーグ代表を一方的に負かしても、
「パリーグは必死」、「勢い」、「試合勘」ということで、
パリーグが強いと言う評論家は極少数でした。

 

 

この反応の差が、パリーグファンをいらだたせるのかも知れません。
パリーグファンとしてちょっと書かせてもらいました。

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