限られた資金で勝てるチームを作るには

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

スポンサードリンク

限られた資金で勝てるチームを作るには

セイバーメトリクスが日本でも注目されたのは、
「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」(ランダムハウス講談社)/マイケル・ルイス (著) 中山 宥 (翻訳)の
ヒットが契機でした。

 

 

「マネー・ボール」は、セイバーメトリクスを利用したものですが、
それはどのような場合でも通用する野球の理論研究ではないのです。

 

この本の主人公であるビリー・ビーンのGMとしての成功を記録したドキュメントです。

 

 

総年俸がニューヨーク・ヤンキースの3分の1というアスレチックスを、
4年連続地区優勝する強豪チームに変えた。

 

そのリソースの配分方法に、データ分析の手法として、
セイバーメトリクスを応用したということです。

 

 

この本に書かれていることはかなり極端で、これまでの野球の定説を、
バサバサと切り捨てる。

 

 

ヒットは偶然。打点は偶然。アウトを与える可能性のある戦術はやらない。
ひたすら四球を選んでアウトにならないことを最大の価値とする。
高卒選手は失敗が多いので獲らない。

 

ここまでやるか?といような話が満載です。

 

 

そして、独自のチーム強化を行うわけですが、この切り捨ても資金が無いことが理由です。
どこでも通用する理論ではないわけです。

 

データを分析した結果ではなく、
その出た結果をどう評価し、どう使うかという点が問題なわけです。

 

 

実際に、長距離打者は、セイバーメトリクス理論上も評価が高いわけです。

 

しかし、その選手は従来の評価でも同じく高評価です。

 

 

そのような選手を他と争って獲得することを避け、
他が評価しない指標に注目し選手を獲得する。

 

四球の多い打者を評価し、獲得するなどがその例です。
普通は四球を選べることを評価することはないわけです。

 

四球は投手の失策で打者の能力ではないというのが、従来の考え方ですから。

 

 

だからそういう選手は競争しないでも獲得できる。
結果として安く補強できるわけです。

 

 

ただ、これは先ほども書いたように、
長距離打者の価値が四球を選ぶ打者以下ということではないのです。

 

限られた資金の中でデータを使って最適の補強を考えるということです。

 

 

「自チームの持つ資金をいかに効率的に配分するか?」
という方法論こそが、この本に書かれたことの真髄であったと思います。

スポンサードリンク


ホーム RSS購読 サイトマップ
歴史について バッティング編 ピッチング編 守備編 戦術編