勝利に貢献できる打者とは?

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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勝利に貢献できる打者とは?

打者を評価するときに、重要な指標は何か? ということを考えてみます。

 

まず、三冠王といわれる打率、本塁打、打点が一般的な価値観の中では上位にくるわけです。
三冠王取れば文句なしですね。

 

この点は異論はありません。

 

 

ただ、すごく極端な話をしますと、ホームランが0本の首位打者と、
打率最下位の本塁打王ではどちらに価値があるのかという疑問が浮かびます。

 

 

現実に1987年の広島にこのタイプの選手が、同時に在籍していました。
オリックスコーチ(2010年)の正田選手と、
「ランスにゴン」(当時のCMタンスにゴンにかけた洒落)といわれたランス選手です。

 

 

正田選手は俊足のアベレージヒッターですが長打力が無い。
ランス選手は外角低目のボール球でも強引にオーバーフェンスさせるパワーヒッターですが確実性が絶望的。

 

当時の漫画で、2人の遺伝子を掛け合わせて、最強の打者を生み出そうとして、
長打力も確実性もないゴミのような打者が出来上がるという落ちがありました。

 

 

また、両方兼ね備えた選手ができました。
でも、女の子でしたという、2段落ちもあったりしましたが。
(やくみつるか中山ラマダだと思いますが)

 

 

とりあえず、この2人の比較は後にして、まず、野球というゲームの特性から
理想の打者を考えて見ます。

 

 

攻撃においては得点を取ることが最大の目標です。

 

打者の能力は全てこのための手段にしかすぎないというのが、
セイバーメトリクスの考え方です。

 

そこで、「チーム得点」と関係の深い指標を調べていきました。

 

 

そこで分かったのは選手の「出塁率」と「長打率」という能力がチームの、
得点力との関係が深いというとです。

 

この関係を元に考え出されたのが、
OPS(On Base Percentage Plus Slugging Percentage)という指標です。

 

「出塁率」と「長打率」を足したものです。

 

 

この考え方で、先ほどの正田選手とランス選手の比較をしてみます。

 

1987年のそれぞれのOPSは、正田選手が.792。
ランス選手が.859です。

 

確率は低くても本塁打を量産するランスの方が得点に貢献したという、
評価になります。

 

 

OPSという指標については、.800を超えると一流。
.900を超えるとリーグを代表するレベル。
1.000を超えると殿堂レベルという評価です。大雑把な目安ですが。

 

 

ちなみに、2009年のセリーグでは.727。
パリーグでは、.740が平均値です。

 

 

メジャーリーグではOPSは指標として重視されています。
しかし、この指標も完全ではない、という指摘があります。

 

代表的なものとして、
選手の走力が全く考慮されていない点などが指摘されています。

 

 

この点を考慮に入れた指標も開発されています。
ただ、簡単に計算できるという点で、OPSは非常に重宝な指標といえます。

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