精神論とセイバー理論

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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精神論とセイバー理論

確かに、アメリカでもセイバーメトリクスに対する反発はありました。

 

しかし、それは既得権益を持つデータ分析会社の妨害と、
スポーツ選手全体に見られる一面である保守的なものが出た結果でしょう。

 

 

先ほども書きましたが、私が某データ分析会社からお話を直接きいたときには、
プロでも受け入れが、厳しかったという話でした。

 

では、アマチュア野球は?といいますと、個別の学校よりも、その上の、
団体組織の抵抗がすごったそうです。

 

 

野球は正々堂々、グラウンドの中だけで決着をつけるべきである、
という精神論が、2000年代以降も根強かったようです。

 

これは日本では、野球が「エンターテインメント」ではなく、「教育」、
になってしまったことが原因であると考えます。

 

 

1911年(明治44年)に、現在『国民的野球イベント』を、
後援している新聞社が「野球害毒論」というキャンペーンを展開しました。

 

その後、この新聞社は、若者が炎天下で試合する野球大会を、
後援するようになるわけです。

 

 

そのときに、「野球害毒論」とどう主張の整合性をつけたのか?

 

要するに、「野球は害毒なのだけど、もっと悪くならないように、
私たちが監視します」ということを主張したのです。

 

 

この新聞社の伝統(体質)は明治以降、平成の御世でも、
脈々と受け継がれているようで、感心するしかありません。

 

ちなみに、県によっては、「公式試合でのバックネット裏からの、
スピードガンの使用や、ビデオカメラの撮影禁止」のところもあります。

 

 

そんなところで、公立高校の野球部年予算が、軽く吹っ飛ぶ、
分析システムなんて、団体の上が推奨するはずがないのです。

 

 

ただ、その団体組織には、そういうシステムの存在すら想像がつかない人が、
多かったので、個別では導入していく学校があったそうです。
禁止しようにも存在を知りませんので。

 

 

私がその話を聞いた、2004年時点では、野球の名門、
強豪といわれる学校の一部で、某社のシステムを使っていました。
私の地元の強豪校もこのシステムを導入していたようでした。

 

 

さて、この会社のシステムですが、設計思想のベースになっているのは、
やはり「セイバーメトリクス」理論でした。

 

その理論に従った各種分析を、行う機能がついていたと記憶しています。
(当然、今はもっと進化し、動画とデータベースが連携していると聞き及んでいます)

 

 

それが今では、どの球団も「セイバーメトリクス」理論による分析を、行っています。

 

また、マニア系の野球雑誌だけでなく、
一部スポーツ紙(そういえば野球害毒論を唱えた会社の系列ですね)でも、
紙面を割いて紹介をしているようです。

 

 

マニア系では、「ベースボール・タイムズ」というタブロイド形式の媒体が、
セイバーメトリクス理論を中心とした編集方針とっています。

 

日本では、今もって一部、マニアのファンの楽しみでしかないです。

 

 

しかしながら、そう遠くない日に野球の一つの楽しみ方として、多くの人に
認知されるようになるのではないかと思います。

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