先頭打者の四球はダメは本当か?

セイバーメトリクス入門〜アメリカ生まれの野球数理学

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先頭打者の四球はダメは本当か?

ちょっとセイバーメトリクスとは違いますが、統計と人の思い込みの差という
ものがどのようなものか考えてみました。

 

 

よく「先頭打者の四球は失点になる確率が高い」という解説者がいます。

 

本当でしょうか?

 

 

実は、先頭打者を四球で出そうがヒットで出そうが、失点する確率には、
有意な差というものはありません。

 

「代表性のバイアス」という言葉があります。
人間というのは、特に印象に、残ったことを強く感じてしまうということです。

 

 

例えば、未成年の犯罪発生率は増えているのか、減っているのか?
という話で、よく例示されます。

 

未成年による重大な犯罪は、繰り返し報道されます。
これは見ている方に強烈な印象を与えます。

 

特に凶悪犯罪の場合はそうです。

 

ところが、現実には未成年者による犯罪は減少しているという統計データが、存在する訳ですね。
客観的なデータでは、未成年の犯罪は増えていないのです。

 

 

つまり、人間というものは「主観的な確率」というものに縛られてしまう、
ということなのです。

 

 

野球の話に戻りますと、先頭打者を出すということについて、
それが四球であろうがヒットであろうが失策であろうが、
どれも統計的には差が出ません。
概ね40%前後のところになります。

 

 

なぜ、四死球が印象に残るかというと、プロの投手は簡単に先頭打者に、
四球を与えないからです。
先頭打者出塁の回数で見るとヒットが、四球の3倍は発生します。

 

 

そもそも先頭打者の四球というのが、プロ投手のとしては、レアケースなわけです。
そのことが逆に印象を深めてしまうという理屈です。

 

このような例に関わらず、人の主観による「よくある」という、
「代表性のバイアス」のかかった「主観的な確率」は、
結構いい加減なものなのです。

 

野球でもプレーしている方も人間ですので、
この主観的な確率に縛られてしまうわけです。

 

 

ただ、この「主観的な確率」が試合に影響を及ぼすという指摘している、
評論家もいます。

 

つまり、四球は点を取られるという思い込みになる=マイナス思考になる、
ということにおいて、先頭打者の四球を批判している評論家もいます。

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